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医療者がいきいきと、自分らしく働ける社会にするために

「一億総活躍社会の実現」に向けて、働き方改革の取り組みが始まっています。柱の一つでもある長時間労働は、健康への悪影響だけでなく、健全な家庭生活の崩壊、少子化の原因や、女性のキャリア形成を阻む要因ともなっています。長時間労働を含む、現代の仕事の慣習は、社会構造的な問題であり、意識や慣習を根本的に変えていく必要に迫られています。

そうした中、医療界の働き方改革は取り残された状態となっています。医療者の仕事は、患者の生命に関わる仕事であり、長時間労働を余儀なくされるという実態にあります。さらに、近年、医療技術の進歩やネットでの情報収集が普及し、患者からより質の高い医療やきめ細やかな対応を求められるようになっています。診療ガイドラインや新薬の情報にも常に目を通し、その上、医療安全にも万全を期さねばならず、長時間労働に拍車をかけています。他にも、大病院に患者が集中するという傾向や、大学病院では診療以外にも 教育や研究を行うといった特性など、様々な要因があります。

昨今、若い世代を中心にワーク・ライフ・バランスへの関心が高まっています。医療者を志す学生たちの意識も変わりつつあります。フリーランス、起業や複業、様々な働き方の可能性を模索する若い医療者も増えています。医療分野以外にも情報収集や学びの場を作り、視野を広げ、働き方の選択肢を増やすことで、医療者が自分らしく働き続けられる社会を実現することが望まれます。

超高齢、人口減少社会を迎え、医療者以外の人たちも医療者の働き方に対する理解を深め、社会全体で考える、そんな機会を作っていければと考えています。

Medical WorkStyle Lab&メドキャリ 一同